単球ラジオコンペ 感度計測要領
最新改定 2018.May.25  単球ラジオコンペ事務局
1. まえがき
2. 計測系構成
3. 供試ラジオセッティング
4. 計測

1.まえがき

 単球AMラジオコンペにおける各位応募作品に対し主催側が実施する評価計測の項目のうち、感度計測につきその具体計測要領等を定めたものです。

2.計測系構成

 以下の機器を図のように構成

 1)RF信号発生器
  RF信号531KHz/1000KHz/1602KHz、AF信号1KHz、変調率40%の試験用AM変調信号をつくる。
  なお、信号発生器出力端と供試体ラジオの間には規格のアンテナシミュレータ(アンテナ特性模擬のパッシブ回路)を挿入する。

 2)騒音計
  作品の発音部の前での供試ラジオの吹鳴音圧レベルを計測する。

 



3. 供試ラジオセッティング

(1)テストベンチ上の位置

 ラジオ本体、スピーカ箱または音響ホーン部の発音面が計測机の端部から1〜2cm程度内側となるよう置く。

(2)騒音計位置と計測条件の設定

 スピーカ部または音響ホーンの中心線上離隔距離として30cmの位置に 騒音計のマイクロフォン先端を位置させるよう騒音計三脚を移動固定する。
 騒音計モードをAスケール(La)、フィルタ時定数をスロー(1秒)に設定する。

(3)計測場の暗騒音レベルの計測

 セットされた騒音計の電源をONとし一斉の試験入力をいれない状態での騒音(暗騒音)レベルを計測する。表示の変化を1、2分観察し、定常的な暗騒音レベルを得る。
 暗騒音レベルは供試ラジオ毎に計測の必要はなく一連の計測の開始に1回実施すればよい。
 概ね26dBA以下の暗騒音に抑えられる環境である必要がある。


4.計測

(1)供試ラジオを受信状態にする

 供試ラジオの電源スイッチをONとし 製作者指定の操作により受信稼働状態にする。

(2)受信周波数531KHzでの計測

 ・SGからRFキャリア531KHz、AF信号1KHz、AM変調率40%、SG出力端1mVの信号を出力する。 
 ・供試ラジオ発音部からの1KHzトーンの音圧が最大となるよう同調操作を行う。
  ( 同調操作は製作者から提出の作品説明にある操作要領に沿い行う )
 ・騒音計表示値の安定を待ち表示されたデシベル値を読み記録する。
 ・同時に1KHzトーンの聞こえ方、ハム音の混じり、ノイズの混じりの感じを記録する。
 以上をSG出力端100uV、10uVの計3種に対し同様の手順で行う。

(3)受信周波数1000KHzでの計測

 (2)受信周波数531KHzでの計測 と同じ要領でRFキャリア1000KHzに対し行う。

(4)受信周波数1602KHzでの計測

 (2)受信周波数531KHzでの計測 と同じ要領でRFキャリア1602KHzに対し行う。


 以上により次の9種の定量データを得る。
   531KHz 1mV/ 531KHz 100uV/ 531KHz 10uV
  1000KHz 1mV/1000KHz 100uV/1000KHz 10uV
  1602KHz 1mV/1602KHz 100uV/1602KHz 10uV



改定来歴:
 2018.May.25 実計測作業を反映
 2018.Apl.25 初版作成