●BC-611用+B乾電池電源の製作              (最新改定 2013-Mar.-17)

  得意の2本100円の006P電池によるBC-611用の+B電源です。

<外観姿>
BC-611用+B乾電池電源
  こんな感じのものです。


<構造>
BC-611用+B乾電池電源、蓋を外した中身
  006Pを2本横並べの5段で10本、90Vを得ます。 写真左側がBC-611の上側(天方向)、右が下側(地方向)になるよう電池スペースに挿入します。   アルミ板材を曲げ加工した「胴」と両端の「端板部」と上の写真にある「蓋」からなります。

  端板部は木製(蒲鉾板)の端板に絶縁板と電極板を付けたもので、両端とも同じ構造で極性が異なるだけです。この電極板がBC-611本体の電池接触子に当たります。


<胴の板曲げ>
BC-611用+B乾電池電源、本物電池を曲げ型として使う
  結構長さのある曲げ加工になりますので、綺麗に行うには曲げ型が必要になりますが、簡単に精度良く済ませるため、006P電池をテーピングで一体化し曲げ加工用の型とします。


BC-611用+B乾電池電源、電池廻りのクリアランスを与えるためテープを貼り重ねる
  電池の廻りにいくらかの寸法余裕(カタカタせずかつ電池の挿抜がし易いクリアランス)を与えるため、角部にセロハンテープを何重にも貼り重ねるか、厚みが稼げる絶縁ビニールテープを全長にわたり2層ほど貼り付けると良い感じの仕上がり寸法になります。
  この現物型による方法は、胴のアルミ板の厚さが0.5mmなら、想像される以上に簡単で精度高い仕上がりが期待できます。
  3つの角の曲げが終わり「コ」の字断面ができたら余剰なアルミ板材を切る線をケガキき、沿って金切りハサミで切り落とします。切断面はエッジが鋭く残り怪我をしますのでヤスリかサンドペーパーで丸く仕上げます。


<端板部の構造>
端板部の構造、両方とも同じ
  端板部は、こんな構造にしています。 木製の端板ですから海水でも含水しない限りかぎり電極との間に絶縁板は必要ありませんが、端面から電極面を少し突起させる役目が重要です。 胴に端板を止める木ネジは、頭が皿のものが必要です。突起するとこの電池ケースをBC-611に挿入する際にケース内側を傷付けます。


<A電池の方は>
A電池の単一2本並列アダプタ
  純正の単一2本並列アダプタ FT501 (八重洲の無線機みたいですね)を使っています。 アルカリ単一を使用されるなら2本並列は必須ではありませんが、変なものを自作するよりFT501を起用するのが手早いです。 スプリング力のある材料といい形状といい非常に良く出来ています。何より50年以上経過しているのに未だ健全な+極の絶縁ゴムコーティングには脱帽です。


<実装状態>
実装状態
  本+B電池アダプタとA電池アダプタ FT-501を挿入実装した状態です。 両者とも、BC-611の蓋側に+極が来る様に挿入します。


実装状態
  どなたかに撮影戴いた写真ですが、こっちの方が端板辺りの構造が良く分かります。 FT-501が良い仕事してますので、なかなかの景色になります。 Hi



  
一つ戻る