3バンド短縮ダイポールのローディングコイル            最新改定 2022.Nov.23 JH3FJA

 Facebookのグループ:HAM Antenna Fan Libraryで投稿投げかけのあった市販3バンドローディングワイヤダイポールアンテナのローディングコイルの単体共振固有値の話題(お題)への関連検討で、2つのローディングコイルの定数を推定したものです。

検討対象のアンテナ

ダイアモンド社Wシリーズアンテナ3種 ダイアモンド社Wシリーズアンテナ3種  左図一番上のW8010の赤で囲んだ上辺エレメント側の3.5/7/21MHz3バンドローディングアンテナで、お題のローディングコイルは3.5MHzローディングコイルです。給電点で並列接続された14/21MHzエレメントなしでの3バンド単独稼働が出来ると取説に書かれています。  このダイアモンドアンテナ社の3つのアンテナのローディングコイルは共通であり、W721エレメント長から7MHz用ローディングコイルの定数を求め、また、W735のエレメント長から3.5MHz用ローディングコイルの定数を求めます。それらを目的の3.5/7/21MHz3バンドローディングアンテナでのシミュレーションを行い3バンド特性を得ます。

3バンドアンテナシミュレーションモデル

 以下の通です。導出過程のシミュレーションは省略しますが、2つのローディングコイルはQ=100の想定下で、7MHz用ローディングコイル8uH/浮遊容量2PF(自己共振周波数39.8MHz)、3.5MHz用ローディングコイル46uH/浮遊容量5PF(自己共振周波数10.5MHz)でした。
3バンドアンテナシミュレーションモデル

3バンドアンテナシミュレーション結果

< 定在波電流分布と効率等 >
3.5MHz 7MHz 21MHz


<3.5MHzバンド>
インピーダンス SWR ゲイン


<7MHzバンド>
インピーダンス SWR ゲイン

<21MHzバンド>
インピーダンス SWR ゲイン




3band_dp.htm