●MAB 電池電源の製作         (最新改定 2007-Sep-29,JH3FJA )

  MAB本体の電池収納スペースに内装する電池電源の製作です。 何かの参考になれば幸いです。

<構造>
  フレームはアルミ板材「コ」の字形ですが、板金加工の手を抜くため タカチのケースYM-150の蓋(厚さ1mm)を使ってあります。 A電池のポケットはアルミ板を曲げ作ってあります。裏面にはC電池用の単4、4本用の電池ケースがいます。右の写真に見える基板はA電池2個の出力電圧のシリーズドロップを兼ねた突合せダイオードです。
電池電源表側の姿
  電池電源側面の姿

<A電源>
  Vtube  Service Volt(V) Curr(A) Rcv Xmit
V-101 1R5 局発,混合 1.4 0.05
V-102 1T4 IF増幅 1.4 0.05
V-103 1S5 検波,AF増幅 1.4 0.05
V-104 3S4 AF電力増幅 1.4 0.1
V-105 1T4 RF発振 1.4 0.05
V-106 3S4 RF電力増幅 1.4 0.1
V-107 3S4 変調 1.4 0.1

  左の表に示す様にV101からV107の7本の真空管は、受信系4本、送信系3本からなり、+1.4Vdc印加において、受信時0.25A、送信時0.25Aの電流容量が必要になります。お気付きの様に送受信とも同じ電流値ですので単一(たんいつ)の抵抗ドロッパでも良く元電圧の選択は楽になります。
A電池の姿
  0.25Aは、単一マンガン電池2本並列でも充分な対応ができる負荷電流ではありますが、ここではシャックに沢山ストックがある BB490鉛シールバッテリー の内部セルを2個使いました。 BB490は正常品がごく稀な電池ですが、非常に安く入手できます。 (余談:当局の調査では不良は、2V素セルを6個ずつテーピングで括り、BB490の樹脂ケースに内装固定の際に、使ったシリコンシーラント材が素セルのバルブ部分にまではみ出し被った為のようです。因みに素セルは日本製でバルブが拘束されていないものは高い率で健全です)

電池電源裏側の姿
 A電池を受ける箱部分の様子です。 このサイズでスプリング接触子を含め2Vセル2つがピッタリと納まります。 (朱記寸法が滲んでいます、写真をクリック戴くと大きなのが表示されます)

  接触子のスプリングは、とある家電品ジャンクからの収穫品を4つ目ユニバーサル基板にハンダ付し出来ています。

<B電源およびC電源>
  Receiv
(mA)
Transmit
(mA)
+67.5V 3.0 1.5
+135V 4 19
-6V 0 30

  表に示すように67.5V、135V(B電圧)は僅かな電流であり、006Pマンガン電池7本+7本を直列で使います。
  電池スナップはスペースの都合で使っていませんが、新たに製作されるのであればMABへの実装状態での高さ方向(天地方向)にまだ余裕がありますので寸法変更(増加)されれば使用が可能です。

  −6V(B電圧)はグリッドバイアス以外にカーボンマイクの電流バイアス源に使われており、送信時には30mAも流れますので、単4アルカリ電池としてあります。
 なお、ダイソーの006Pマンガン電池は、1本37グラムです。

C電池の姿

  C電池用の単4、4本用の電池ケースは裏面に両面テープで貼ってあります。

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