(題名) 
PRC−77かんたん29Mc改造の手順書          by JA3DMO

(本文) 
RT−841/PRC−77の29Mc改造が簡単にできます。
なお、改造は安全にご注意の上、自己責任において実施ください。

■ 準備するもの
周波数カウンタ、擬似空中線(ダミーロード)

■ A39 シンセサイザーVFO の調整 (ハイバンドとローバンド共通)
1)ケースから本体を取り出し、電池、ハンドセット、擬似空中線を接続します。
2)51Mcと30Mcにて、送受信の正常動作を確認します。
3)A44 J2 に周波数カウンタを接続します。
4)ダイアルを 30.00 にします。
5)A12 を抜去します。
6)カウンタ指示が 40.5Mc±50Kc になるように A39 T1 を調整します。
7)ダイアル52.00 にて、62.5Mc±50Kc に A39 C10 を調整します。
8)ダイアル30.00 にて、40.5Mc±50Kc に A39 C14 を調整します。
9)8)、7)を繰り返し、ダイアル各点 ±100Kc以内に収斂します。
10)A12 を戻し、受信周波数が1Mc下へシフトしたことを確認します。
    ダイアル 52.00 にて、51.000Mcの受信ができます。
    ダイアル 30.00 にて、29.000Mcの受信ができます。
11)1Mcシフトのため、ハイバンド、ローバンドともにRF段の調整が必要ですが、
  オリジナルと同じ要領ですので割愛します。(簡易調整法を考案中です)

■ A38送信VFOの調整 (ハイバンド、ローバンド個別調整)
12)BNC接栓に擬似空中線を接続し、カウンタを結合します。
13)シャーシ内部、背面にある A50 を抜去します。
14)ダイアルを 30.00 にして、PTTを押します。
15)カウンタ指示が 29Mc近くになるように A38 T1 を右一杯に廻します。
16)ダイアルを 52.00 に、51Mc−200Kc に A38 C3 を粗調整します。
17)MCダイアル各点にて、±300Kc に収まるように A38 C3 を微調整します。
18)バンドを切り替え、ダイアルを 53.00にして、PTTを押ます
19)カウンタ指示が 52Mc近くになるように A38 T2 を右に廻します。
20)ダイアルを 75.00 に、74Mc−200Kc に A38 C9 を粗調整します。
21)MCダイアル各点にて、±300Kc に収まるように A38 C9 を微調整します。
22)PTTを開放し、A39を戻し、送信周波数の1Mcシフトを確認します。
    ダイアル 52.00 にて、51.000Mcの送受信ができます。
    ダイアル 30.00 にて、29.000Mcの送受信ができます。
    ダイアル 75.00 にて、74.000Mcの送受信ができます。
    ダイアル 53.00 にて、52.000Mcの送受信ができます。
23)当然ながら送信部RFモジュールも再調整が必要ですが、11)同様に割愛します。

■ おわり
どうでしたか、29Mc改造は、30分ほどで簡単に出来ましたでしょう。
なお、アンテナネットワークの調整は、ブロードな特性ゆえ省略しました。
それでは、29Mcと51Mcの2バンド運用をお楽しみ下さい。

■ おまけ
カウンタもダミーもない 。。。でも、大丈夫、テスタがあれば改造できます。
えっ、テスタもない?・・・・ リクエスト下さい。考えましょう手立てを!

END