最新改定 2004-Jan-22
BA-279/U電池の分解調査
 JA3FTU局よりPRC-10の電池であるBA-279/Uを戴き、分解調査した結果です。なお、JA3ANF局によるとこの電池は比較的今風のもので、初代のものはB1、B2電池が単3型ではなく、積層電池であったとの事です。(JH3FJA)
外観     内部     AおよびC電池     B1B2電池     コネクタ部    

外観
メーカは、BREN-TRONICS,INC. 今も軍用電池屋として現存します。
製造時期は 0679 の表示より1979年6月と推測されます。


寸法はこの様な感じ
です。
内部
内側面をビニール敷きした紙のケーシングから内部を引き出すと発泡スチロールのボディーとその上部に乗ったボール紙にハトメで取り付けられたベークライトのコネクタ(左端)が現れます。
更に発泡スチロールのボディーの蓋として接着されているボール紙を除去すると、各電池の姿が現れます。
A電池およびC電池
写真左奥がA電池、1.5Vマンガン電池の4本並列接続で構成されています。
写真右手前がC電池、1.5Vマンガン電池の4本直列接続で構成されています。
B1、B2電池
1.5Vマンガン電池をなんと90個直列で構成してあります。45本の所からB1が引き出されています。
プツプツ見えるのは発泡スチロールの粒が電池群を固めた樹脂に付着しているだけです。
コネクタ部
コネクタはロウを含浸したボール紙を口の字状に折り曲げた天の面に2個のハトメで取り付けられています。一見きゃしゃな感じがしますが、がっちりしています。

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