● BC-610プラグイン型タンクコイル    最新改定2014.Sept.15 JH3FJA

手持ちのファイナル用のタンクコイル(L7)を眺めてみました。

<外観>

 透明樹脂部分は70年近い時間の経過で劣化しパリパリで割れていますが他はピカピカです。
全体


 ステアタイト(白い部分)に埋まった9つのプラグは、左から1〜9番とすると、1,2が一次コイルの片方、8,9が一次コイルのもう片方。5が一次コイルのセンタタップ。3,4が片側の2次コイル、6,7がもう片側の2次コイルとなってます。
接続部



 コイルはエナメル被覆線、一次側巻き直径が95mm、二次側巻き直径が110mmです。
コイル部


 BC-610の全周波数域をカバーするのはこんなに多くの当該コイルが必要であったようですが、本品は恐らく6.35〜8Mc用ではないかと思われます。
周波数レンジ対コイル型式一覧


 メーカはB&W、当時(1943年)のQSTの広告にも写っています。
QST誌の広告




<周辺回路>

 この回路図のL7がこのコイルなのですが、足数が5ピンになっています。OMに色々と話を聞かせていただくと、最初のころは9ピン、後期のモデルでは5ピンではないかと・・・。最初のころのマニュアルの手持ちがなく疑問ですがご存知の方教えてください。
ファイナル辺りの回路図


 シャーシ側のコイルマウント部分です。2次コイルによる出力取り出しが一次コイルの中和用側を含めて中央部にあると判断できます。 シャーシ側のコイルマウント部分


END  ここからは各局が色々と調べて戴いた内容を掲げておきます。 <マニュアルでのコイルの姿> <> C-447 Coil for BC-610 WW2 transmitter output inductor. 4.5"L x 4.5" dia; 3 lbs sh. (G3U) Unused,