80359 フロントエンド
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受信信号を「80358ミキサ」からのローカル信号により5〜5.5MHzの中間周波数信号に変換する。 ダブルバランスドミキサ(左の方のトロイダルコイルと間のダイオード)とローカル信号増幅のエミッタフォロアアンプ、 変換後の中間信号のアンプよりなる。真空管ラジオのIFTのようなコイルは中間信号のアンプ出力に位置し 複同調回路によるバンドバスフィルタを構成する。 本機は純粋のダイレクトコンバージョンではなく、中間周波数が存在する。TentTecの言うダブルダイレクトコンバージョン の第1段目の変換が本アセンブリである。 トランジスタ2石、ダイオード4本 |
80356 オーディオプリアンプ
![]() | (1)「80359フロントエンド」からの中間周波数信号(5〜5.5MHz)を「80278PTO」からの
5〜5.5MHzVFO信号によるオーディオ信号への変換、(2)帯域を与えるオーディオフィルタ機能、
(3)CWサイドトーンの発生 の3つの機能を持つ。 変換はダブルバランスドミキサによるプロダクト検波、オーディオバンドパスフィルタはオペレーショナルアンプによる アクティブフィルタで、ローパス2段、バンドパス3段より成る。バンドパスフィルタは、帯域500Hzでは3段全部を、 1KHzでは1段を、2.5KHzではバンドパスは用いない接続に切替えられる。 サイドトーン発振はオペアンプによる発振で700Hzの正弦波を発生する。 741タイプオペアンプ6ケ、ダイオード5本 |
80358 ミキサ
![]() | (1)「80359フロントエンド」で使用するバンド毎のローカル信号の発振、
(2)同じくローカル信号と「80278PTO」からの5〜5.5MHzVFO信号との混合による送信キャリアの生成、
(3)受信信号の入口(フロントエンドの更に上流)バンドパスフィルタ の3つの機能を持つ。 ローカル信号はバンド毎の水晶発振子(右端に見える4ケ)によるが、3.5MHzと14MHzバンドは共用とし 9MHzの水晶である。 送信キャリア生成用のミキサはごく一般的なMC1496で、ミキシング出力側にはバンド毎のバンドパスフィルタがある。 受信信号の入口バンドパスフィルタがこのアセンブリに同居するのは、複数ウエハのバンドスイッチをこの基板に集中 しているものである。本基板を貫くバンドスイッチの軸は送信出力ローパスフィルタの切替えスイッチウエハに通じる。 (写真の右端)バンドスイッチのシャフトは2本繋ぎになっており後部は背面パネル側に引き抜ける トランジスタ1石、ミキサIC1ケ |
80354 ローレベルドライバ
![]() | 左側の基板がローレベルドライバである。 3ステージの非同調A級増幅アンプであり、「80358ミキサ」で得られた送信キャリアを「80361ファイナルアンプ」の ドライブに必要で信号レベルまで増幅する。 トランジスタ3石、ダイオード2本(バイアス用) |
80360 ローパスフィルタ
![]() | 送信出力に対するローパスフィルタと送受信アンテナ切り替え機能を有する。
ローパスフィルタはアンテナ切替え回路より送信回路側に位置し、送信信号に対してのみ効果する。 ローパスフィルタ部はバンド毎に独立した定K型ローパスフィルタ(2段)で構成され、インダクタはトロイダルコイル、 キャパシタはシルバードマイカが用いられスイッチウエハの当該接点に近く配置されている。 アンテナ切り替えはダイオードスイッチで、これ用のバイアス電圧はトランジスタスイッチによる。 トランジスタ1石、ダイオード1本 |