単球AMラジオコンペ 実施要領
最新改定 2018.Jan.27 主催 FBグループ:真空管式無線機

   <目次>
1. 主旨
2. 実施キーデイト
3. 設計・製作規定
4. 審査評価要領
5. 関連支援
6. その他

1.主旨

 1本の真空管でスピーカの鳴る中波放送ラジオを設計・製作するコンテストです。 近年電子部品リソースは豊かに安くに溢れてはいますが 一から自らの創意工夫で自作する楽しみは遠ざかって行った気がします。 そこで あの楽しみと感激を という趣向です。

2.実施キーデイト

2017年 9月23日(祝)〜10月22日(日) 参加募集期間
2018年 1月31日(水) 参加募集追加期間
2018年 5月 8日(火)〜9日(水) 参加作品指定場所着日
2018年 5月19日(土) 手持ち搬入の場合の着日
2018年 ゴールデンウイーク 全作品をFB上で御紹介

  最終的な審査結果の発表は5月末日の予定です。

3. 設計・製作規定

A.基本機能

(1)受信周波数範囲

受信周波数範囲 531〜1602KHz を包含すること。 これを含む広い周波数範囲の具備は短波帯等をも含め許容される。

 ( 日本国内のAMラジオ局の 一番周波数の低い放送局と一番周波数の高い放送局の各周波数 をカバーすべく設定 )

(2)受信信号の出力


 音響スピーカによる空間可聴音とし、発音源からの離隔1m位置での聴取を想定条件する。

B.作品の大きさ

 作品の全構成品を 一括輸送梱包を想定した時、郵パック サイズ80 (タテ横高さの合計が80cm以内)を満足できる大きさであること。 ただし、この制約内において工具なしの手先で簡単・短時間に組み上げられる機構・構造により梱包荷姿外形を縮小することも許容する。

C.構成

(1)筐体構成

 以下のいずれかの構成であること。 いずれも必ずしもケース形態に仕上げる必要はない。

 (a) ラジオ受信部・電源部を一筐体とした一体型
 (b) ラジオ受信部と電源部を別体とした電源分離型
 (c) ラジオ受信部のスピーカを分離したスピーカ分離型
 (d) スピーカと電源を1つにした電源・スピーカ分離型
 (e) ラジオ受信部からアンテナを分離した構成

 以上より最大の分離構成は、アンテナ/ラジオ受信部/スピーカ/電源部の5つとなる。

(2)供給電源

 次のいずれかに対応すること
 AC100V商用電源、50Hz および または 60Hz
 DC12VまたはDC24V定電圧電源

(3)回路への制約

 (a) 使用真空管は1球のみとし 複合管の使用は認めない。 *1
 (b) +B電圧は最大500Vとする。 AC駆動の場合はピーク値500V以下
 (c) ヒータ電圧、フィラメント電圧は問わない。
 (d)ラジオ受信部においてバイアス電圧源として電池の使用を認める。ただし電圧は−18Vまでとする。
 (e)ラジオ部、電源部へのダイオードの使用を認める。 *2

*1 7360、6ME8等のデュアルプレートバラモジ管は多彩な方式構成の作品を促すために複合管扱いとはしない。
*2 種類(ショットキー、ツエナー等)および数の制限はしない。

(4)受信部方式

 ストレート、再生検波、超再生検波、ヘテロダイン検波、ダイレクトコンバージョン、レフレックス方式、多極管による疑似多段構成など方式構成を問わない。

(5)受信アンテナ

 原則として外部接続用アンテナ端子と同接地端子を設けるものとする。
 評価計測にあっては主催者が準備する共通条件の規格擬似アンテナを介し標準信号発生器出力をこれら端子に接続し行うが、作品に内装あるいは付属したるバーアンテナ、ループアンテナ、ロッドアンテナ等のみでの稼働が設計上前提の作品にあっては参加者の申し出により上述共通条件と等価な電界強度値の狭空間を関連規格に準じた形成手段で得て有線接続は行わず評価計測する。

(6)音響出力

 音響出力のスピーカは 形状規定の範囲内で その大きさを問わない。 また、スピーカボックス形態や音響ホーン状等の成状により音響的効率を高める方式・構造を制限しない。

(7)電源部方式

 商用電源、電池電源、人力発電等を含め その方式を問わない。 ただし、他参加者の作品の受信を乱す電気的ノイズ、音響的騒音等の発生がないものであること。

4.審査評価要領

 特定地点に集合させた参加者作品を 複数の審査員が 同一環境下で以下の観点で評価する。

(1)ラジオとしての操作性と受信性能の電気的・音響的定量評価
(2)着想・方式・回路等のユニークさ、起用部品の珍しさ、デザイン性等々の多様な評価

 なお、作品の集合地点は東海地方の某所とし、当地において5名ほどの審査メンバで評価する。評価要領の詳細は別途前広に設定し連絡通知する。

 当該HP : 単球AMラジオコンペ 評価計測要領


5.関連支援

 参加促進の意図のもとで 事務局は次の設計・製作関連の支援をホームページ等で行います。

(1)参考回路記事等の蒐集と紹介
(2)部品調達手段、調達先の紹介

 当該HP : 単球AMラジオコンペ 設計・製作支援ページ


6.その他

 お一人で複数台の作品を出品参加されることも可能です。 ただし、個別作品の大きさ規定を梱包荷姿で郵パックサイズ80の満足としており 当該作品の発送は1梱包/1台としてください。

以上



改定来歴:
 2018.Jan.27 大きさ規定 ただし書きを詳細化/複数台出品可能を追加(JH3FJA寺西)
 2017.Sep.29 C(5)受信アンテナ 付記を詳細に記述。審査評価要領 要領書をリンク(JH3FJA寺西)
 2017.Sep.22 素案への各位コメントを反映し参加募集用とする(JH3FJA寺西)
 2017.Sep.19 意見収集用の素案として作成