フォレストのレシーバ回路
3極管およびその基本応用回路(検波回路、増幅回路、送信回路)の発明者であるデ・フォレストが改良を重ねた後期の Audion receiver の回路シミュレーションをやってみました。
 emf(起電力)200uVのAM変調波(キャリア約2MHz、ベースバンド1KHzサイントーン)を当該回路アンテナ端子に入力し検波後のAF1KHzトーン成分のレベルをFFTで観測し比較しています。
 当時のAudion(フォレスト3極管の商標名称)やアームストロングの実験管の特性は分からないので3A5(MTサイズ直熱3極管)の特性で代替しています。

--- デ・フォレスト ---
1枚目:後期Audion receiverの回路
2枚目:同上 回路シミュレーションモデル
3枚目:同上 検波出力のAFスペクトル
  結果:1KHzトーンレベル 86uV、2KHz歪 6uV

--- アームストロング ---
4枚目:再生検波回路シミュレーションモデル
5枚目:同上 検波出力のAFスペクトル
  結果:1KHzトーンレベル 62uV、2KHz歪 17uV

フォレスト、さすが電子回路の父です。検波レベルも大きいし歪も小さい。




2025.09.02 08:29 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 電子回路

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