珍レフレックスラジオ
8年前にFacebookグループ真空管式無線機において動作解明が提起された単球レフレックスラジオをシミュレーションしてみました。
 1枚目が対象回路です。RF増幅・ダイオード検波後の低周波信号をサプレッサグリッドに入力し増幅する構成がユニークです。
 2枚目はアンテナ入力からRF増幅した出力をコモン(comm)電位(R4抵抗の左端)の振れ(変化)で取り出すところまでを眺めた回路シミュレーションです。 信号元起電力10mVのAM変調信号(キャリア1MHz、ベースバンド信号1KHz正弦波)をアンテナ端子から入力し各点の時刻歴波形を観ています。出力(コモン電位の振れ)は 440mV(=(8.16V-7.28V)/2)、これが検波を受け持つ第2のLC共振回路にLリンク結合で渡ります(3枚目参照)。一方プレート側出力はレシーバ(ハイインピーダンス受話器)の大きなインダクタンスで高周波成分は阻止され低周波成分が主体の電流になっています。検波していないにベースバンド信号相似波形が得られるのは真空管の非線形特性によるものです。
 3枚目は検波回路も付加したものですがダイオード検波後のサプレッサグリッドの挙動までを模擬できる球モデルがないのでプレートへの寄与は扱っていません。この辺りは作ってみて計測するしか手がありません。V(g4)がダイオード検波後のベースバンド信号です(第2のLC共振回路の効能でかなり綺麗)。



2025.09.21 21:17 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 電子回路

- CafeLog -